フェレンツェフェレンツェは紀元1世紀にローマ人が「花の女神」を意味するフレンティアと命名しました。これが、花の都フェレンツェの名前の由来です。 フェレンツェは芸術の都でもあります。 ルネッサンス三傑といわれている、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロやボッティチェッリやドナテッオなども、ここフェレンツェで活躍しました。 なぜ、フェレンツェで多くの芸術家が育ち多くの作品が作られたかというと、その芸術家を育て守ることの出来るスポンサーがフェレンツェにいたからなのです。 芸術家を守り育てたのは、政治力を備えたフェレンツェの商人メディチ家でした。 彼等は代々金融業などでヨーロッパ各国への戦費の貸付などで発達した大金持ちだったのです。 そのメヂィチ家のコジモ1世が16世紀に移り住んだのがヴェッキオ宮殿です。 そして、そのメディチ家が事務所にしていたところが、今はウッフィツィ美術館になっています。 そして、ヴェッキオ宮殿とウッフィツィ美術館は川を挟んで建っていますが、メディチ家の人が自分達が住む宮殿と当時、事務所で今はウッフィツィ美術館になっている建物とを橋で結んでいました。 その橋が、有名なヴェッキオ橋です。 川沿いに歩いてきた私たちはヴェッキオ橋を横目で見て、ウッフィツィ美術館へ入りました。 この美術館はメディチ家の人が作品をフェレンツェから持ち出さないことを条件に、フェレンツェの市に寄贈されたのだそうです。 だから、ここの素晴らしい作品はここフェレンツェに足を運ばなければ見ることが出来ません。 それはそれは、すごい作品ばかりです。 ボッティチェルリ …ヴィーナスの誕生、春 レオナルド・ダ・ヴィンチ…受胎告知 ミケランジェロ …聖家族 ラファエロ …ヒワの聖母 これらの作品は、写真でとることは禁止なのでポストカードを買って帰ってきました。 みなさんも、きっと美術の教科書や歴史の教科書で見たことがあるのではないでしょうか。 私は、ボッティチュルリの春がとっても好きです。 中央にヴィーナス、左に三美神、右手からは風の精と結婚した要請と、彼女が姿を変えた古代ローマの花の女神フローラが描かれています。 草花は、今もフェレンツェ近郊で花を咲かせる実物の植物だそうです。 近くで見ても圧倒されるような美しさです。 何時間でも見ていたいように思いました。 美術館の絵を鑑賞した後は、フェレンツェ市内に行き食事を食べることにしました。 私たちは、教えてもらったイタリアレストランへ行きました。 レストランの名前は「ダ・ヴィンチ」といって、セルフサービスのお店です。 雰囲気は学食をちょっとお洒落にしたような感じなのですが、味はとってもおいしい。 値段は1000円も出せばお腹いっぱいになります。 イタリアは、野菜は農薬を使わない有機野菜が多いし、海の幸が豊富だし、味付けも日本人好みだし、本当においしい。 私は20年位前にパリへ一週間行ったときに和食が恋しくて、夢にまで出てきそうでしたが、イタリアは全く違うのです。 和食はちっとも恋しくないし、むしろ日本へ帰ってからイタリア料理が恋しくなるのではと心配したくらいでした。 そして、その心配は的中していました。 今でも、またあのマルガリータやシーフードスパゲティを食べたくてたまらないくらいなのです。 食事を終えて、フェレンツェで最も美しいドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)へ向かいました。 ここは、『沈黙と冷静の間』という映画にも使われたところです。 本当に美しいゴシック建築の大聖堂です。 中もとっても素敵です。 八角形の内陣の上に巨大なクーポラが乗っています。 クーポラの内部も撮っても綺麗です。 クーポラから望める街の眺めがとっても素敵だというので登ってみることにしました。 ここは、エレベータがないので、約400段の階段を上りました。 かなり急な階段です、約30分ほどかかりやっと上り終えました。 上からの景色は聞いていた通り最高です。 今まで写真なんかで見ていた景色です。 でも、実際に目で見ると全然違います。 本当に美しい、夢の国に舞い降りたようです。 ずーっとそこに居続けたかったのですが、そういうわけにもいかず、ドゥモーオをゆっくり下り、隣にあるジェットの鐘塔とサン・ジョバンニ礼拝堂の門を見に行くことにしました。 ジェットの鐘塔はドゥオーモに隣接して立っています。 基部に施された56枚のレリーフや、彫刻やレリーフは今はレプリカですが、オリジナルはドゥオーモ付属博物館にあるそうです。 となりにある、サン・ジョバンニ礼拝堂の方へ歩いていきました。 サン・ジョバンニ礼拝堂には南、北、東に三つの門扉に施された青銅製のレリーフが見事なのです。 南の扉はアンドレア・ピサーノの作品。 北と東の扉はロレンツォ・ギベルティの作品。 北はキリストの生涯を描いています。 東は後にミケランジェロが『天国の門』と讃えた傑作だそうです。 本当に素晴らしい作品の目白押しです。 子供達は、買い物もしたいというので少し街を歩くことにしました。 イタリアはブラントのお店もたくさんあるのですが、ちょっとしたお店の皮製品も素晴らしいものがあります。 私も子供達もブランド物ではありませんが、バックと財布を買いました。 街は絵の中のように美しいので何時まで歩いていても飽きません。 しかし、少しつづ薄暗くなってきたので地下鉄に乗って帰ることにしました。 イタリアの地下鉄はメトロといって、Mのマークの近くから入ることが出来ます。 Mのマークは黄色に赤で書いてあるのでちょっと見るとマクドナルドと間違えそうです。(笑) 私たちは黄色の3番に乗りました。 地下鉄は治安がよくないと聞いていましたが、何とか無事にホテルまでたどり着く事ができました。 ホテルの近くのスーパーマーケットでお買い物をして、ホテルに帰りました。 さて、明日は私の大好きなローマです。 その話は次回にさせていただきます。 ジャンル別一覧
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